日頃お世話になっているアルプス中央信用金庫には、支店ごと組織している経営者の会というのがあり（厳密に言うと経営者の会があるのは旧伊那信金だけですけどね・・まあ、細かいことはさておき・・・）、その中の一つに私が支部長をお引き受けしている信大前支店があります。
今回、その支部で予てから計画していたインドネシアの経済視察と観光を兼ねた研修旅行が開催されたのです。

セントレアを10時発のフライトでしたので、朝早く無理して出掛けるよりも前泊したほうが得策だということに意見が集約されましたので、夕刻18時に伊那を出発しセントレアに向ったのです。セントレアの宿泊先は当然のように東横インに決まってしまいました。

私も、セントレアを利用するときは事前予約しておくと駐車料金が10日間くらい無料になるので、必ずと言っていいくらい前泊は東横インにしています。
東横インが他のホテルと格段の差があるのではなく、単にそうしたコストパフォーマンスが良いから利用しているだけといった全くビジネスライクの選択をしていただけであります。でも、心の片隅に「何故、東横インは数あるビジネスホテルの中で生き延びてきているんだろう？」といった疑問もあったことは事実です。
そうした疑問の答えは、実はいつも泊まっている部屋にあったことが今日の宿泊で氷解したのです。

今回、幸か不幸かいつもリクエストするマッサージが混んでいて12時過ぎになってしまうとのことでキャンセルしたため、楽しい旅行の出鼻を挫かれたような気分になりカップ酒を煽っていたとき、フト壁を見るとそこに数冊の本が置かれていたのです。
何回も泊まっていたので当然その本の存在は知ってはいたのですが、チラッと見ると新約聖書とかの背表紙の文字が見えたので「あ～ぁ、外人向けの本が置いてあるのね・・」と思い込み、他の本のタイトルさえ見ず黙殺していました。
今回ポッカリ空いた60分の空虚な時間を持て余し、何気なく他の本のタイトルを眺めてみると、その一冊に「家族・友達・仕事のために自分を知ろうー人生を豊かにする内観ー」という本がありました。けっこう長いタイトルですので、背表紙からのインパクトは感じられなかったのは当然です。

何となく気になったのは本のタイトルにある「内観」の文字でした。
パラッと本を開くと「なるほど！これが東横インの成長のヒミツだったんだ！」とガッテンしました。
翌朝、早速フロントでその本を購入し、今回の旅で本の後半をじっくり読む楽しみが出来てしまったのです。