キューバは不思議な国だ
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ハバナの街を歩き始めたら何だかクラクラしてきた。眩しかったわけでも貧血になったわけでもない。ハバナの街自体が60年前にタイムスリップしたような街だからだ。
確かにヨーロッパは昔の建物や町並みを大切にしているので雰囲気と文化は落ち着いたものが見られるが、車やスターバックスをあちこちで見てしまうと如何にも近代文化にあがらっているようで人間の意志が強く感じられて違和感をぬぐいされない。
発展途上国に行くと建物はみすぼらしいが自動車や様々な施設は何とか先進国に追いつこうとしている痛々しいような歪みを感じる。
しかし、キューバは全く違う。町並みの古さと自動車の古さが経済の厳しさと調和?してマンマ60年前の世界がそこにあった。
最近とみに海外旅行する毎に世界が画一化されていく現実を目の当たりにするにつけ、国毎の魅力が希薄になっていく現状を危惧すると共にそうした流れは止められないものとあきらめていた。
しかし、キューバに来てみてつくづく感じたのは世界にこんなにもオリジナルの文化を継続している国は皆無だろうと思った。
幸か不幸か、キューバ革命によってアメリカと国交を断絶したお陰?で今日のキューバの独立は保たれている。
1961年の国交断絶と共にアメリカからの輸入は途絶え自動車もそれ以降全く輸入されなくなった。そのためキューバの人は第2次対戦後からアメリカ車を修理しては使えるようにして来たのが幸いした。
昔の自動車は単純だったので素人でもいじれたのが良かった。そうした結果現在では多くのアメリカ車が当時のままの姿で今も第一線で活躍している。
キューバが望んだ姿でないにしろ、このようにタイムスリップしている国があることに喜びと嬉しさを感じた。