群れない・慣れない・頼らない
- 思いついたまま
前夜、会社の株主総会の後の2次会でいつものように飲みすぎ、歌いすぎた為、起きたのはお昼近くになっていました。
寝ぼけまなこでTVを眺めていると、NHK一年間の番組の中、視聴者から反響のあった場面を抜粋する特番が流れていました。
「ほ~、いろいろ良い番組があったんだなぁ~。」と思いながら、飽きもせずボーっとしてまどろんでいる時眼に飛び込んできたのが、「群れない・慣れない・頼らない」という言葉でした。
見ると、画面には上品で白髪が美しい凛とした女性の姿がありました。見ているうちに分かったのは、彼女は堀文子という画家で、なんと93歳!になるとのこと。わたしの母と同年で、昨夜も母は矍鑠(かくしゃく)としておりキレイな白髪も同類なのです。ですから、より堀文子という画家に興味を持ったのかも知れません。作家の戸井十月さんとの対談を軸に、彼女の生い立ちから今日に至る人生が描かれているようでした。
もっと深く知りたい欲求がありましたが、何しろダイジェスト版なので残念に思っていた矢先、幸運なことにこの後2時から今年9月に放映した再放送ヒューマンドキュメンタリー「画家・堀文子 93歳の決意」があるとのこと、早速録画のセットをしたのです。
45分間の番組でしたが、そこに出てきた彼女の「時代時代のことば」がとても胸に突き刺さるメッセージばかりなのでした。そこで、カメラをTVの前にセットし、それらの言葉を忘れないように撮ったのです。
それらの言葉ひとつ一つに、人生を真正面から捉えてきた大正女の誇りのような感性豊かな信念が綴られているのです。
こうした言葉に出会えた事にとても幸運だと思うと同時に、年の終りのクリスマスイブのイブにとても良い贈り物をいただいたような仄かな幸せを感じたのでした。