サン工業株式会社

社長のひとり言

経営に関わることや個人の興味関心について
オン・オフ境目なく発信しています

ボテロ展

  • 密かな楽しみ

2年ぶりの東京、2年ぶりの美術展。
コロナでしっかり行動を抑制していたうっぷんを晴らすのに今回のBOTERO展は最高でした。彼の画風が醸し出すホンワカ感はコロナで抑制されてきた精神が解放された喜びを祝福してくれているようです。

ボテロを知ったのは昔のことでそれも何故か海外でした。
2005年に地元の経営者の集まりで企画したチェコ・ハンガリー企業視察旅行で行ったブタ・ペスト郊外のドナウベント地方にあるセンテンドレという街を訪れました。ここには行くまで全く知らなかったハンガリーの陶芸家マルギット・コバーチの陶芸美術館があることでも有名なとても可愛い街でした。
マルギット・コバーチ美術館は左程大きなものではなく私設美術館のような出で立ちでしたが、それが彼女らしいスケールでとても好感が持てる美術館でした。

せっかく行ったからには何か彼女にまつわる記念作品を手に入れたいと画策いたしましたが、なにぶん寡作な彼女でしたのでかすりもしませんでした。そんなモヤモヤ感を抱きながら他に記念になるものを探していたところ、とある店先にさり気なく置いてあったのがボテロの木に印刷?してあったお土産ものがありました。
当時はボテロのことも全く知りませんでしたが、そのユーモアあふれる画風に一目ぼれして衝動買いしてしまいました。木の板に裏打ちしてあったので海外旅行で常に頭を痛めるお土産の嵩が気になりとても迷いましたが、今になって思えばグッドチョイスだったと自分を褒めてあげたい気持ちです。

2度目の出会いも海外で2011年に長野県が主催した欧州視察団に同行した時でした。イタリア、フランスを巡る阿部長野県知事も参加したこの旅行は、南チロル地方のリンゴ生産地へナガノゴールドを売り込むことと、フランスワインの中心地ボルドーを巡りツールーズではエアバスの工場を見学する農業と工業関係者が参加した旅行でした。
イタリアではベネチア郊外にある大型工作機械製造会社FPT Industries S.p.Aを視察した。イタリアにはこの会社のような特殊な技術を持つ中堅企業が多くあるのが日本と似ている点だが、大きな違いは彼らは世界を相手にビジネスをしていることだ。
そうした点は私たちが学ばねばならないイタリア企業のバイタリティーだと思う。実際にFPT社に行って驚いたのはスマートなプレゼンは同社の技術力の高さを十分に伝えるものでしたが、わたしが驚いたのはプレゼンルームや周辺に飾られていた絵画でした。

バスキアや東西の有名画家の作品の中にあのボテロの作品が2枚あったのです。中堅企業でもこうした本物の絵画をさり気なく飾っている会社に羨ましさと共に我が社との差を感じたものでした。

いつの日かサン工業も海外を相手にビジネス出来、その結果こうした文化に触れられる会社にいつかなりたいと切に思いました。
今回2年ぶりに東京に行き、ボテロの作品を眺めながら遠い昔得た感動と共に懐かしい想いが蘇ってきたボテロ展でした。

お問い合わせ

表面処理のご相談や資料のご請求などお気軽にお問い合わせください

サンプルめっきのご相談 不良解析・表面分析のご相談 表面処理に関するお問い合わせ めっきサンプル帳のお申し込み
TEL
0265-78-2510 0265-78-2510
FAX
0265-78-4173