ベン・メリアと中国人
- わくわく旅行
先日行ったタ・プロームでは、約900年前から放置され続け、ジャングルの中から発見された歴史の重さを感じると同時に、自然の前には人類の営みなど儚いものだと思わせる貴重な体験をした後、時間を割いてここ「ベン・メリア」に来てみました。
ここは、アンコール・ワットを創るに当たっての習作の場とも考えられているそうで、それ故あまり遺跡としては重要視されていないためか、全くの手付かずの発見当時のままの姿を見れるのが魅力の遺跡です。
そうした古代を体感するのに最適な地であることは認識出来ましたが、時を同じくするグループが悪すぎました。今回の旅行が中国の旧正月に当たっていることを承知の企画でしたが、チケットが取れればラッキーと言うことではないことを実感しました。
最悪の事態を想定しなかった我々はウキウキと遺跡に向かったのですが、そこでは我々の前後に中国人のご一行様がまつわりついたのです。
その会話の騒々しさはたぶんご理解いただけると思いますが、余りにも悠久の歴史を偲ぶのとは正反対の環境をつくりだしているのです。
彼らはフツーの会話でしょうが、その場に於いては怒鳴りあい若しくは叫び声にしか思えない騒音なのです。
周りの人々の感情など歯牙もかけない彼らの行動を見るにつけ数十年前の日本人も同じような眼で諸外国の人たちから見られていたことを思うと恥ずかしい気持ちになるのです。
今度は中国人のいない、雨で霞む遺跡を一人静かに観てみたいと思うのは儚い夢なのでしょうか?