VAUX LE VICOMTE
- わくわく旅行
今回の旅行はとても新鮮で新たな発見と感動の連続でしたが、ここヴォー・ル・ヴィコントもその一つでした。
今回も旅行の水先案内人としての友人のQscarさんが、ベルサイユに行くのなら私は絶対このヴォー・ル・ヴィコントの方をお薦めします・・との一言であっさり決まった見学会です。
彼の言葉どおりベルサイユより少し遠いんですが、行く価値は十分過ぎるほどでした。
何故なら・・・余り混んでない。スケールが品が良い。あのベルサイユのモデルになったお城である・・そして、ここは人間の欲望と野心と嫉妬とが凝縮しているストーリーが渦巻いているお城なのです・・・。
ガイドブックによると、1656年にルイ14世の財務長官だったニコラ・フーケが建造したヴォー・ル・ヴィコント城。フーケは、当時最高の芸術家と言われた、建築家ル・ヴォー、造園家ル・ノートル、室内装飾画家シャルル・ル・ブランを招き城の建設。後の宮殿建築に大きな影響を与えるような壮大な城を完成させた。1661年8月17日、フーケは、ヴォー・ル・ヴィコント城完成披露のため、王侯貴族を招いて華やかに祝宴を催し、その中に若きルイ14世の姿がありました。城のあまりの豪華さはルイ14世の不興を買い、数週間後、フーケは公金横領罪で生涯投獄されます。ルイ14世はその後、ヴォー・ル・ヴィコント城をモデルに、同じ芸術家を雇ってヴェルサイユ宮殿を建設した。
こんな華麗なお城に纏わるコワ~ぃお話ですが、確かに国王の嫉妬心を煽るのに充分すぎる一個人の豪華すぎるお城ではあります。
広い庭園は電動カートで移動するほどのスケールでしたが、どの角度からも緻密に計算された美しさがとても印象に残るお城でした。