サン工業株式会社

社長のひとり言

経営に関わることや個人の興味関心について
オン・オフ境目なく発信しています

潔さ

  • 思いついたまま

わたしは今日までこの「潔さ」と言う言葉は日本固有の言葉で、日本人しか体現できない世界に誇る言葉だと思っていました。

しかし今回、アメリカ大統領選をこんなご時世ですから注視していたのですが、オバマ氏が大統領に決まったのは下馬評どおりであり、それなりに納得いたしましたが驚いたのは選挙結果が出た後の両陣営の「潔い」言動に対してです。

わたしが記憶するのに、ここ10年くらいの間にアメリカでは大統領選に於いて、結果が出る度勝利宣言と敗北宣言が出されてきました。それは民主、共和党の予備選挙から本選挙の度出されて来たように感じています。

今回の大統領選はその投票率でも分かるように、アメリカはもとより世界的にも大変関心が寄せられた選挙でありました。ですから、今回の選挙におけるお金と人的パワーは日本人である我々の想像を絶するくらいの規模で動いていたと思います。
つまり、ボクシングをイメージすればオバマvsマケインがリング中央で不動のまま殴り合い、周りの観衆が身を乗り出して必死に信ずる候補を応援すると言った光景であったような気がします。

でも、そうした死闘を繰り広げた後の両者のコメントはとても清々しいものでありました。
オバマ氏・・つい先程、マケイン上院議員から電話をもらった。愛する国のために、想像を絶するような犠牲に耐え抜いてきた人物だ。マケイン氏とペイリン氏が成し遂げた事を祝福したい。
マケイン氏・・我々が直面する多くの課題に対処するため、わが国を導くオバマ氏を私は全力で支援すると誓った。今夜は落胆を感じるのも当然だが、明日になれば、我々は協力しなくてはならない。かつて私の競争相手で、私の大統領となる人物の成功を祈る。米国民に現在の困難に絶望せず、米国の約束と偉大さを信じるように呼びかけたい。

素晴らしい両者のコメントではありませんか!
特に敗者となったマケイン氏のコメントが素晴らしく「潔い」と思いました。
世界的にみれば、アメリカの我がままと自己愛に辟易しつつはありますが、それでも自国のために力を終結しようと言う「潔さ」には感動します。

それに引き換え、小さな器の中で相手の言葉尻をあげつらったり、楊枝の先でつつきだすようなスケールではなく、日本という国を協力しあいより世界に貢献出来るような視点での論争を戦わせた上での「潔さ」のある選挙を望みたいと、今回のアメリカ大統領選を見てしみじみ感じました。

お問い合わせ

表面処理のご相談や資料のご請求などお気軽にお問い合わせください

サンプルめっきのご相談 不良解析・表面分析のご相談 表面処理に関するお問い合わせ めっきサンプル帳のお申し込み
TEL
0265-78-2510 0265-78-2510
FAX
0265-78-4173