天日坊
- ほんの出来事
松本は市民芸術館で行われた「信州まつもと大歌舞伎 天日坊」を観に行ってまいりました。
わたくし歌舞伎なるものに全く興味は無く今日まで過ごしてまいりましたが、ひょんな事から今回生まれて初めて歌舞伎を観ることが出来ました。
ひょんな事とは、我社の開発課の課長である榎掘くんがこの公演にバックミュージシャン(←かっこいい響きですね)として出演しており、彼からこの公演のチケットをいただいたからなのです。会場に着くまで、誰が出演しているのか?又、公演の内容さえ全く知らずにいたのです。
でも、かえってそんな白紙の状態であったからこそ、歌舞伎の素晴らしさを純粋に感じることが出来たかもしれません。
法策 後に天日坊=中村勘九郎
人丸お六=中村七之助
猫間光義=市村萬次郎
お三婆/赤星大八=片岡亀蔵
北條時貞=坂東巳之助
傾城高窓太夫=坂東新悟
越前の平蔵=近藤公園
観音院/鳴澤隼人=真那胡敬二
久助=白井晃
地雷太郎=中村獅童
ほか
・・という、豪華メンバーによる公演で、しかも演出が斬新でイメージした古く、堅い歌舞伎と違い、演出の串田和美氏による「歌舞伎という演劇を現代の目線で見つめ直し、その戯曲を自分自身の現代的解釈で読みなおし、今ここに生きている自分たちの演劇として演出してきた。」の言葉どおりの時代を超えたとても親しみのもてる解りやすい内容でした。
3時間半に亙る長丁場でしたが笑って感動して感心しているうちにアッと言う間に終わってしまっていました。
榎掘くんの出番は最後の大立ち回りの場で、20名くらいのトランペッターが舞台後ろに並び力強く且つ堂々と演奏していたのが印象的でした。
仕事の忙しい中、時間を割いてこうした場に参加することは大変だったと思いますが、人生の巾を拡げる意味でもとても良い経験をしたことと思います。
社員の活躍と歌舞伎という新たな発見と体験が出来た、二重の喜びにつつまれた一夜となりました。