掴みどころのない街 首都クアラルンプール
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ずっと後進国だと思っていたマレーシアが思いのほかガンバっている国であることに気が付いたのは、1991年に開催されたF-1、マレーシアGPを観たときからでした。その後1999年にハリウッド映画の「エントラップメント」でショーンコネリーとキャサリン・ゼタ・ジョーンズがこのタワーを舞台に行ったアクションシーンはとても印象に残っており、一度は行ってみたい現場でもありました。
首都クアラルンプールに来てみて感じたのは、発展途上国に共通する熱気と活気と混沌でした。第一次大戦、第二次大戦後の12年に亘る内戦で疲弊したマレーシアは、周辺国より立ち直りのスタートが遅れたものの、豊富な石油資源を武器に急速な追い上げを見せているといったところが現状でしょう。
古い面影が色濃く残る街中に突然現れた超近代的な建物群との対比に、私たち観光客はいったいこの街とマレーシアという国は将来どのような国になっていくのか全く掴めないのです。
それでも、こじんまりと纏まりつつある日本と日本人より、先のグランドデザインが見えないものの夢と勢いのある首都クアラルンプールだけをみれば、マレーシアのほうが楽しみな国なのかもしれません。