マテーラ
- わくわく旅行
アルベロベッロからマテーラに来るとおとぎの国から一転、奈落の底に陥ってしまったようなその落差に唖然としてしまいます。車で1時間半ほどしか離れていないのに、この差はいったい何なんだ!・・と目を疑ってしまうのです。
外観の違いはそれほどの落差がありますが、中での生活は共通して窓が小さく換気が悪くしかも、ここマテーラではその洞窟住居の中で家畜まで飼っていたのですから、当時の劣悪な環境は追って知るべくもありません。
1952年には当時蔓延していた伝染病を防ぐため、政府の命令によりマテーラは閉鎖され長くその存在すら忘れ去られていたようです。近年、世界遺産に登録されてから多くの観光客が訪れるようになって、その特異な環境が改めて注目を浴びるようになったようです。
こうした劣悪な環境の中でも暮らし続けなければならなかった人々の嘆きの声が、時折聞こえてくる周囲の教会の鐘の音と重なってより増幅して聴こえて来たのです。