サン工業株式会社

社長のひとり言

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上海万博ならぬ中国万博

  • わくわく旅行
  • 思いついたまま

今回の中国旅行の目的の一つに上海万博があったのですが、事前の情報では各国館とも長蛇の列で数時間待ちは覚悟しなければならなく、日本館も6~8時間並ばざるをえないようで直ぐ入れるのは北朝鮮館だけとのことでした。
・・で、私は上海万博をパスして、同行した同業者有志3名で近郊の日系企業を2社程見学及び研修することにしました。

その後、商工会議所のメンバーと広州で合流し、昆明・桂林の観光を引き続き行ったのですが、その一週間の間バスの車窓から眺めていると、自動車の多さと多彩さに驚かされました。
既に中国には10回近く来ていますが、その棲しい成長と発展には驚かされ続けています。そして自動車も年々新車が増加しているものですから、中国のどこの都市に行っても最新型の自家用車の展示会の様相を呈しています。
行きかう車は最新式の自家用車ばかりですが、ちょっと様相が違うのはほこりで真っ白けなので、新型車と見えず中古車が溢れているように見えてしまう点でしょう。
それとバスはホンの少し海外からの輸入車が見受けられましたが、トラックは見るからにオンボロな中国製の車しか見られません。これは輸入車に対する関税がまだまだ高い為でしょう。

私も海外に行った時、その国で日本車が頑張ってくれていると嬉しく思うと同時に、その国のチョットしたファンになってしまうのです。
キエフでは韓国の車が目立ちましたし、ハンガリーではスズキが頑張ってくれていて嬉しい思いをしましたが、どこの国に行ってもその国の国産車以外に目立つ輸入車の目立つ国や輸入車ブランドがありました。

しかし、中国ではそうした偏った傾向は全く見受けられず、ひたすら混沌とした世界各国の自家用車の展示会の様相を呈しています。
ドイツはオペルを除いた全メーカー、欧州車もスコダまで善戦していましたし、アメ車もクライスラーを筆頭にけっこう目につきました。予想通り韓国車もヒュンダイが活躍していました。
わが日本車もトヨタ・日産・ホンダ・マツダ・ミツビシあたりはあちこちで見られ安心いたしました。
そこに、雨後のタケノコのように何十もの中国の車が分け入って来ているから、道路上は上海万博ならぬ自家用車の中国万博になっています。

ここ中国では、正しく国技?であるマージャンのように卓(中国)上でシャッフルされる牌が各国の自動車メーカーなのでしょう。
その中からいくつかツモられたのがそこのステージに残れる、今まさにそんなマージャン大会ならぬ自動車競技会が開催されているような様相を呈しています。

パソコンはじめ携帯電話や様々な家電製品のコモデティー化(メーカー毎の差が無い事)が叫ばれていますが、いよいよ自動車までコモデティー化してきたかと、今回自動車製造技術の急速なイノベーションに驚きを感じざるを得ませんでした。
内燃機関が主流だった今までと違い、10~20年後電気自動車に移行する事が確実ですので、そうなれば今より以上に自動車メーカーは乱立し、既存のメーカーの存続が危ぶまれることは必定です。ですから、あのフェラーリさえもハイブリット車を発表したのです。

そうした時代の変革を目の当たりにするとき、日本の一中小企業として今後どの様に時代を乗り越えていくのか?と心配になりますが、そんな時代であればこそ経営の舵取りの腕が試される時ですから、面白い時代になったとポジティブに考えていこうと思っています。

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