端子とスズめっき
- スズめっき
スズめっきの特徴
「やわらかい」という特徴
錫(スズは漢字では金に易と書きます)は軟らかく薄く引き伸ばすことができます。
そのため金属の性質を生かしためっきとして曲げる部品へのめっき、圧着して使う部品に使われています。融点が低いことからとかして接合するためにも使われています。
「はんだ濡れ性」が金属の中では良いと評価されており、電気接点部品、半導体部品、端子部品、コネクター部品などに幅広くめっきされています。
端子とめっきの関係
端子に求められるめっきの機能
- 耐食性
貴金属以外の金属の中でも、貴な金属で耐食性に優れている - はんだ濡れ性
融点が約232℃と低い為はんだ濡れ性がとても良い - 外観(光沢)
光沢剤を添加することでピカピカの面が得られる
スズめっきで端子を加工するメリット
- 加工しやすい
皮膜が軟らかいので曲げ加工やカシメるなどの追加工ができる - コストメリット
はんだ付け性では金が一番だがコストがかかる。スズは金よりコストが安くコストメリットがある
注意点(異種金属接続)
ウイスカ対策
- ウイスカの対策が必要となります
変色
- スズは環境によって白色、黄色、茶色などに変色する傾向があります
サン工業のスズめっき
スズめっきの設備
- 無光沢浴
タイプ ラック
対応サイズ 500×500×500
対応質量 10kg
- 光沢浴
タイプ ラック
対応サイズ 300×300×300H
対応質量 5kg
- 無電解浴
タイプ カゴ
対応サイズ 200×200×400H
対応質量 5kg
サン工業でスズめっきが対応可能な素材
- アルカリ性無光沢めっき
鉄系、銅系、ステンレス系 - 酸性光沢めっき
鉄系、銅系、ステンレス系 - アルミ系無電解めっき
銅系
サン工業でスズめっきが対応可能な端子
- 光沢スズ、無光沢スズの処理が可能です
- バレル処理ができないため100-200mmの中サイズが可能です
- 接点摺動部品