ユニクロメッキってどういうめっき?
- 用語解説
めっきの名称はめっきメーカーや発注者にわかりやすいような慣用表現が用いられることが多く、担当者が変わってしまった場合や開発・設計者にはわかりづらいことも多いようです。
「黒クロ」「装飾クロム」「装飾クロムめっき」とは
例えば、「黒クロ」というと、亜鉛めっきの黒色クロメートのことを指す場合や、黒色クロムめっきを指す場合があります。
また、「装飾クロム」というと、光沢ニッケルめっき下地の薄いクロムめっきのことを指します。
「鉄上の装飾クロムめっき」という指示の場合には、「装飾クロム」というめっきを行うわけではありません。光沢ニッケルめっきを下地めっきとして、薄いクロムめっきを行った場合に「装飾クロムめっき」と呼びます。
「フラッシュクロム」とは
同様に「フラッシュクロム」という名称のめっきがある訳ではありません。硬質クロムめっきを2~3μm狙いで薄くつける場合にフラッシュクロムと呼ぶことがあります。
亜鉛めっきの場合も同じような慣用表現で表されることが非常に多く、先の「黒クロ」も黒色クロメート処理だけで行われるものではなく、必ず亜鉛めっきを行った後の後処理として黒色クロメート処理が行われます。
「ユニクロメッキ」とは
光沢クロメート処理は六価クロムを用いた亜鉛めっきの有色クロメート処理が虹色外観だったことから、それと区別する意味を込めて『ユニ(均一な)外観なクロメート』という意味でユニクロと呼ばれてきました。
ユニクロは「亜鉛めっきの光沢クロメート処理」したものなのですが、手短に「ユニクロメッキ」と表現されることもしばしばです。
「ユニクロメッキ」と同じ処理を指しているもの
現在では、六価クロムを用いた光沢クロメートはあまり使用されていませんので、以下はすべて同じ表面処理のことを指していると考えて差し支えないかと考えています。
- 光沢クロメート
- ユニクロメッキ
- 三価ユニクロ
- 三価(白)
- 無色クロメート
- 亜鉛シルバー
ユニクロメッキのサンプル・試作についてお気軽にご相談ください。
サン工業ではユニクロメッキのご相談をお受けしております。
ユニクロメッキの開発案件、改善案件など、お客様の課題解決にお役立てください。
*内容によってはお受けできないものもございます。要ご相談にてお願いいたします
メッキのサンプル帳をご活用ください
サン工業ではめっきのサンプル帳をご提供しております。
最大15種類のめっきサンプルをお選びいただけます。皆様の課題解決にお役立てください。
用語解説の記事を見る
-
用語解説硬質クロムめっきの基礎知識
-
用語解説めっき除去(めっき剥離)の方法は?
-
用語解説サン工業のめっき処理一覧
-
用語解説めっき技術記事のまとめ(約50記事分)のご案内
-
用語解説めっきQ&Aのまとめ(約50記事分)のご案内
-
用語解説高耐食性 亜鉛ニッケル合金めっき
-
用語解説化学研磨や電解研磨で光沢やバリ取りができるのは?
-
用語解説めっき前処理用語:「スマットとデスマット(Smut and Desmutting)」って何?
-
用語解説ユニクロメッキってどういうめっき?
-
用語解説PFOAとめっきの関係って?
-
用語解説化学研磨ってなに?
-
用語解説パッシベーションってなに?
-
用語解説巣穴って何?
-
用語解説電解研磨ってなに?
-
用語解説A967ってなに?
-
最新一覧
-
カテゴリ別に見る