マイクロポーラスクロムとシールニッケル、ジュールニッケルの違いって?
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クロムめっきは、それ自体は変色にも強くサビにくいのですが、外観の光沢感が低く、厚くめっきをすると、クラックという細かい割れが発生し、そこからサビが発生しやすくなります。
ですので、光沢の欲しい製品には、下地に光沢ニッケルめっきをしておき、その上に薄く(0.2μmくらい)クロムめっきを行い、これを装飾クロムめっきと呼んでいます(ですので、装飾クロムめっき=光沢ニッケルめっき下地の薄いクロムめっき、ということになります)。
ただ、この装飾クロムでも屋外で使用する製品や自動車部品などでは耐食性が要求されるので、マイクロポーラスクロムめっきという表面に微小なポーラス(穴)をもったクロムめっきを行い、さらに耐食性を向上させることがあります。よくこのようなめっきを「ジュールニッケル」とか「シールニッケル」と呼ぶこともありますが、マイクロポーラスクロムを作るための下地ニッケルめっきの開発した会社の呼び名であって、できる皮膜は「マイクロポーラスクロム」ということになります。サン工業では、さらに下地のニッケルめっきも多層化することで、さらに耐食性を向上させています。
マイクロポーラスクロムめっきがなぜ耐食性がよいのか?多層ニッケルめっきがなぜ耐食性がよいのかは、ダウンロード資料にまとめて解説します(近日公開)。
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