黒色めっきの反射率はどのくらいか
- 黒色メッキ
黒色めっきの反射率はどのくらいか
黒色は、見た目や装飾のカッコよさで採用されることもありますが、機能的には光の反射を抑えるために採用されているケースも多くあります。
外観だけで言えば実際のサンプルを見て、色を比べてとなるので理解していただきやすいと思います。しかし、光の反射(反射率)は見た目でなんとなく想像はできても、実際数字で確認することはできませんでした。サン工業では装置がなかったのです。
しかし、とある企業様からサンプル提供と引き換えに測定していただけるとのご提案から、サン工業の黒色めっきの反射率のデータを入手しました。結果が以下の表になります。
黒クロムの反射率
黒無電解ニッケル(光沢あり)の反射率
黒無電解ニッケル(光沢なし)の反射率
黒ニッケルの反射率
黒色三価装飾クロム(光沢ニッケル下地)の反射率
三価黒クロメート(亜鉛めっき)の反射率
六価黒クロメート(亜鉛めっき)の反射率
反射率について
単純に、反射率とは皮膜それぞれが何%と出てくるのかと考えていましたが、光の波長ごとに反射率が測定されています。ちなみに可視光といわれるのは、およそ380 nm〜780 nmといわれています。
グラフでは250nm~2000nmまで測定されているので、いわゆる紫外線から赤外線の領域まで測定されています。5°30°60°とあるのは入射角です。測定面に対して直角の線から何度ずれた位置から光を当てて、反射を測定しているかです。
ですから、数字が少ない方がより真上から測定しているデータになり、数字が多い方が横から光を当てて測定しているデータになります。縦軸が反射率なので、値が低いほど反射しにくいことを表しています。60°だと、かなり横に寝かせた状態で光を当てていることになります。
黒クロムめっきは期待通りの低反射率
サン工業でも工学系部品によく採用していただいている黒クロムめっきは、期待通りの低反射率であることが確認できました。また、波長が短いほど反射しにくいということもわかりました。
同様に、黒無電解ニッケルも光沢のありなし(ブラストをするしない)によって差はありますが、低反射率の表面になっていることが確認できました。
低反射率の黒めっきをお探しの企業様はぜひお気軽にご相談ください。
『低反射率の黒めっき』をお探しの企業様はぜひご相談ください
黒めっきの関連コンテンツ
サン工業のめっき表面処理
サン工業のめっきQ&A
サン工業のめっき技術(解決事例)
黒色メッキの記事を見る
-
最新一覧
-
カテゴリ別に見る