アルマイト製品のエッジ形状の注意点
- アルマイト
アルマイトはめっきと違って、素材アルミニウムそのものを電気化学的に酸化させることで、皮膜を形成していきます。その結果、設計寸法に注意しないと、膜厚として、20μmつけたとしても、寸法は10μm程度しか成長していないように見える点は要注意です。
また、めっきが素材表面をエッジ部も含めて完全に覆いつくす(特に無電解ニッケルめっき)のに対して、アルマイトは厳密にいうと、エッジ部には隙間が生じており、カバーリングされてはいないのです。これは特に耐食性が必要なケースで問題になることがあるのですが、平面の耐食性はよいものの、エッジ部から水分が侵入して腐食させるというケースもあります。
また、凸エッジはピン角になりやすいので、もともとあったバリが脱落しやすくコンタミになるケースもあります。加工においては、耐食性やコンタミが気になる場合には、凸エッジ、凹エッジともに、C面取りではなく、丸面取りにするよう検討も必要かもしれません。
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