耐食性が非常に良好なめっきで、亜鉛めっきにニッケルが15%前後合金化しためっき皮膜です。
RoHS指令やELV規制が実施されるまでは、6価クロムを用いた「グリーンクロメート」の耐食性が優れていたためあまり注目されませんでしたが、6価クロメートの廃止にともなって、盛んに取り上げられるようになりました。
基本特性
耐摩耗性 | 耐熱性 | 耐食性 | 耐薬品性 | 非粘着性 | 潤滑性 | 密着性 | 電気伝達性 | 寸法精度 |
△ | 〇 | ◎ | △ | × | × | ◎ | △ | △ |
特徴
特徴1耐食性に優れためっき
一般に、亜鉛めっきなどは、自己犠牲皮膜といって、鉄素材よりも亜鉛のほうが腐食しやすいため、先に亜鉛めっき皮膜が腐食することで鉄の腐食を防ぐ働きがあります。
亜鉛ニッケル合金めっきは、この自己犠牲皮膜の特性を持ちながら、ニッケルが被膜中に含まれることでそれ自身も腐食しにくいという特徴を持っています。
後処理で耐食性向上
クロメート処理をすることでさらに耐食性を持たせることができます。
社内塩水噴霧試験で赤錆発生1000時間以上を確認しています。
また、一般的な青色に加えて黒色も一部取り扱いを始めています。
めっき設備
タイプ | 対応サイズ | 対応質量 |
---|---|---|
自動機ラック | 900×200×600H | 10kg |
対応可能素材
鉄系、ステンレス系
想定用途
フレーム、ベース、ブラケット、ステー、バネ、
ケース、ヨーク、金具など機械構造部品などの防錆、塗装下地
亜鉛めっきより耐食性が要求される環境化での部材