アルミニウム合金は、通常の使用環境では表面に不動態皮膜が生成し、金属を腐食から守る働きがあります。
しかし、外観を整え、さらに耐食性も向上させる目的で、化成処理(いわゆるアロジン処理)が行われることがあります。
また、化成処理された表面は、密着性が良好になるため塗装下地にも使用されています。
アロジン処理は六価クロムを用いた化成処理のため、現在では使用が制限されていますので、サン工業では環境にやさしい三価クロムを原料とした化成処理を行っています。
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基本特性
耐摩耗性 | 耐熱性 | 耐食性 | 耐薬品性 | 装飾性 | 潤滑性 | 密着性 | 電気伝達性 | 寸法精度 |
× | - | ◎ | △ | ◎ | - | - | 〇 | ◎ |
特徴
特徴1化成皮膜による耐食性の向上
アルミの自然酸化より優れた耐食性膜を化学的に生成することで、アルミの耐食性を向上させることができます。
薬品カタログでは、
・MIL-5541に適合(SST336時間以上)
の内容が記載されています。
また、カタログ記載の皮膜重量は0.25g/m2ですので、ASTM 449 のClass2に準拠すると思われます。
Aluminum Chromate Conversion Coatings to ASTM B449-93
Class Appearance Coating Mass (g/m2) Corrosion Protection
1 Yellow to Brown 0.4 to 2 g/m2 Maximum as Final Finish
2 Colorless to Yellow 0.1 to 0.4g/m2 Moderate as Paint Base
3 Colorless < 0.1 g/m2 Decorative, Slight
4 Light Green to Green 0.2 to 5 g/m2 Moderate as Paint Base
高い寸法精度
化成処理膜はめっきによる金属膜と異なり非常に薄い膜になります。そのため、寸法変化を嫌う場合には有効な処理です。
アルミの状態で使いたいけど、耐食性をちょっと上げたいというときに非常に有効です。
皮膜の導電性は0.8mΩ/cm2です(薬品カタログより)。
めっき設備
タイプ | 対応サイズ | 対応重量 |
---|---|---|
ラック、カゴ | 500×500×500H | 10kg |
対応可能素材
アルミニウム系、アルミダイカスト
想定用途
防錆など
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