耐食性を向上させる半光沢ニッケルめっきと外観光沢が得られる光沢ニッケルを重ね、クロムの耐食性を向上する特殊ニッケルをした上にさらにクロムめっきを施すことで、高い耐食性とシルバーの色味を兼ね備えためっきです。
基本特性
耐摩耗性 | 耐熱性 | 耐食性 | 耐薬品性 | 装飾性 | 潤滑性 | 密着性 | 電気伝達性 | 寸法精度 |
◎ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | ◎ | △ | × |
特徴
特徴1犠牲溶解で耐食性向上
光沢ニッケルは、添加剤の影響により半光沢ニッケルよりも耐食性が劣ります。
そのため、光沢ニッケルめっき層が犠牲溶解による耐食性を担保して、半光沢ニッケルめっきの腐食を防ぐことができるので、素材の腐食を遅らせることができます。
マイクロポーラスめっきでさらに耐食性向上
光沢ニッケルめっきの上に、非電導性の微粒子を含むニッケルめっきを施してからクロムめっきを行うと、多数の孔(ポアー)を持ったクロムめっき皮膜が得られます。
このめっきはマイクロポーラスめっきと呼ばれ、ニッケルめっきとの間で流れる腐食電流を分散させることができるため、耐食性を向上させることができます。
美しい外観
下地として光沢ニッケルを施しているため、光沢感を維持したクロムの美しい銀白色の外観を得ることができます。
めっき設備
タイプ | 対応サイズ | 対応質量 |
---|---|---|
エレベーター | シャフト形状 ~1000mm程度 | |
対応可能素材
鉄
想定用途
耐食性、耐候性が求められる外観部品