光沢に優れ、ハンダ付け性も良いことから、電気・電子部品にスズめっき(Sn)が多く活用されます。また、摺動性がよいため、エンジンのピストンなどの表面処理にも利用されます。
サン工業では、酸性光沢めっき、アルカリ性無光沢めっきに加え、銅素材への無電解すずめっきの処理も行っております。
基本特性
耐摩耗性 | 耐熱性 | 耐食性 | 耐薬品性 | 装飾性 | 潤滑性 | 密着性 | 電気伝達性 | 寸法精度 |
× | × | 〇 | △ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
特徴
特徴1柔軟性に富んだスズめっき
スズめっき(Sn)の皮膜は柔軟性を持ち、力に応じて変形しやすい特徴があります。
そのため、めっき後に曲げて使用するものや、圧着時の隙間を埋めるために圧着端子などの接点部品に多く使用されます。
低摩擦めっき
スズは、その柔らかさから自己潤滑性を持っています。
硬い素材の上にやわらかいスズめっき(Sn)を施すことで摩擦力が軽減されるため、摺動部の滑り性向上に有効です。
はんだの代替として
はんだ付けのはんだ代替としても広く使用されています。
従来のはんだはスズと鉛の合金でしたが、環境規制から鉛の使用が難しくなりました。
そのため、鉛を使用しないはんだ付けとしてスズめっき(Sn)が注目されています。
めっき設備
浴種 | タイプ | 対応サイズ | 対応質量 |
---|---|---|---|
無光沢浴 | ラック | 500×500×500H | 10kg |
光沢浴 | ラック | 300×300×300H | 5kg |
無電解浴 | カゴ | 200×200×400H | 5kg |
対応可能素材
アルカリ性無光沢めっき:鉄系、銅系、ステンレス系
酸性光沢めっき:鉄系、銅系、ステンレス系、アルミ系
無電解めっき:銅系
想定用途
各種接点端子、接点摺動部品、電子部品端子など
スズめっきのお問い合わせ・ご相談
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