非常に腐食しやすいマグネシウムの耐食性向上のため、化学的に表面に不動態化皮膜を作る処理が『マグネシウム化成処理』です。従来はクロム酸を使用した処理が用いられていましたが、環境対応のためクロム酸を使用しない化成処理をしています。
サン工業ではリン酸マンガン系化成処理を産業用ロボットの塗装下地処理、シュウ酸系を液晶筐体部品の接着性向上目的で処理しています。また、外観が黒色の化成処理も行っています。
マグネシウム材へのめっき記事
基本特性
耐摩耗性 | 耐熱性 | 耐食性 | 耐薬品性 | 非粘着性 | 潤滑性 | 密着性 | 電気伝達性 | 寸法精度 |
× | △ | 〇 | × | - | △ | - | △ | 〇 |
特徴
特徴1Mgの最大の弱点である耐食性を向上させることができます。社内試験にて塩水噴霧試験8時間白錆発生無を確認しています。
特徴2処理をすることで塗装密着性を向上させることができ、塗装下地としても活用できます。 塗装することで耐食性もさらに向上させることができます。(塗装は弊社では対応しておりません)
めっき設備
タイプ | 対応サイズ | 対応重量 |
---|---|---|
ラック | 250×300×300H | 5kg |
対応可能素材
AZ91、AZ31などのマグネシウムダイカスト
想定用途
各種電子機器、カメラ等の筐体構造部品、産業用ロボット、フレーム、ベースなど